「車検、どこでやろうかな…」
お客様が車検を考える時、真っ先に思い浮かぶ整備工場は何で決まるのでしょうか?
「技術力」「価格」「立地」——もちろん、これらも大切です。
しかし実際には、「何となく思い浮かんだから」「前から知っていたから」という理由で選ばれることが大半なのです。
マーケティングの世界では、お客様が行動を起こすまでに平均7回の接触が必要だと言われています。これを「セブンヒッツ理論」と呼びます。
LINE公式アカウントを活用すれば、年に1-2回しか接触できなかったお客様と、年10回以上の接触を実現できます。
今回は、この「接触回数を増やす」ことで選ばれる工場になるための、現実的で無理のない運用方法をご紹介します。
また、記事の最後にLINE公式アカウントを運用するのに便利なテンプレート集の無料プレゼント🎁をご案内していますので、ぜひご利用ください!
LINE配信が選ばれる工場を作る理由
セブンヒッツ理論とは
マーケティングの研究によれば、お客様が購買行動を起こすまでに平均7回の接触が必要だとされています。

これは新規のお客様だけでなく、既存のお客様の再来店にも当てはまります。前回車検をお願いしたお客様が、次回も同じ工場を選ぶかどうかは、その間の接触回数に大きく左右されるのです。
1回目:「前に車検をお願いした工場だな」(再認識)
2回目:「LINEでも連絡くれるんだ」(接点の確認)
3回目:「ちゃんと情報を送ってくれる」(信頼の積み重ね)
4回目:「困った時に相談できそう」(安心感)
5回目:「丁寧に対応してくれる工場だ」(好印象の定着)
6回目:「そろそろ車検かな...あの工場に相談しよう」(想起)
7回目:「今回もあの工場にお願いしよう」(再来店の決定)
この7回の接触を、どう実現するかが重要です。
従来の整備工場の接触回数
多くの整備工場では、お客様との接点が限られています。
車検(2年に1回):年0.5回
法定点検(年1回):年1回
オイル交換(半年に1回):年1~2回
────────────────
合計:年3.5回程度
実際には、全てのお客様が定期的に来店されるわけではないので、年1-2回が現実的な接触回数です。
セブンヒッツ理論の「7回」には到底届きません。2年後の車検時期が来た時、お客様の記憶から薄れてしまっている可能性が高いのです。
LINE公式アカウントを活用した接触回数
では、LINE公式アカウントを使うと、どれだけ接触回数が増えるのでしょうか。
【基本パターン:季節の4回配信】
季節配信:年4回=4回
車検案内:個別に2-3回=3回
来店時の対面:年1-2回=2回
────────────────
合計:年9回以上の接触
【フル活用パターン:季節4回+追加8回配信】
季節配信:年4回=4回
追加配信:年8回=8回
車検案内:個別に2-3回=3回
来店時の対面:年1-2回=2回
────────────────
合計:年17回以上の接触
どちらのパターンでも、セブンヒッツ理論の「7回」を確実に超えることができます。
※お客様からの個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
「思い出してもらう」ことの価値
重要なのは、接触の「質」より「頻度」です。
毎回完璧な情報を送る必要はありません。むしろ、シンプルな内容で良いので、「定期的に」「継続的に」接触することがお客様に思い出してもらうために大切です。
心理学では「単純接触効果(ザイオンス効果)」として、繰り返し接触することで自然と親近感や信頼感が高まることが証明されています。
実際の効果:
「車検、どうしようかな」
↓
「そういえば、○○自動車からLINE来てたな」
↓
「毎回ちゃんと連絡くれる工場だし、信頼できそう」
↓
「今回もここにお願いしよう」
この自然な想起こそが、LINE公式アカウント活用の最大の価値です。
完璧より継続が大切
多くの工場が最初は熱心に配信しても、3ヶ月で止まってしまうのはなぜでしょうか?
それは「完璧を求めすぎる」からです。
- 役立つ情報を送らなきゃ
- 長文でしっかり説明しなきゃ
- 反応が少ないと不安になる
その結果、疲れてしまい、「何を送ればいいか分からない」となってしまうのです。
でも、大丈夫です。
シンプルな挨拶でも、季節の豆知識でも、100文字程度の短い内容でも、「接触すること」に価値があります。
この章のまとめ
LINE公式アカウントの目的は:
- ❌ 毎回素晴らしい情報を提供すること
- ⭕ 定期的に思い出してもらうこと
セブンヒッツ理論に基づき:
- 年7回以上の接触を実現
- 季節の4回でも、追加8回でもOK
- 完璧より継続を優先
これだけで、お客様が車検を考える時に「真っ先に思い浮かぶ工場」になれるのです。

あなたに合った運用スタイルを選ぶ
まず診断:あなたの工場に合うのはどちらのパターン?
以下の質問に答えて、最適な運用パターンを見つけましょう。
【質問1】LINE運用は初めてですか?
A. はい(初めて) → 基本パターン推奨
B. いいえ(経験あり) → 次の質問へ
【質問2】運用を担当できる人数は?
A. 実質1人 → 基本パターン推奨
B. 2名以上いる → 次の質問へ
【質問3】月に1回、15分の時間を確保できる?
A. 難しい → 基本パターン
B. できる → フル活用パターン
診断結果:
- 基本パターン:季節の4回配信でまず始める(必ず押さえるべき接点)
- フル活用パターン:季節4回+追加8回で関係を深める(慣れてきたら)
どちらを選んでも、セブンヒッツ理論の「7回」を超える接触が実現できます。
基本パターン:季節の4回配信で年8回以上の接触を実現
こんな工場におすすめ:
- LINE運用が初めて
- 1人親方または少人数
- まずは無理なく始めたい
- ネタ切れが心配
年間の接触回数:
季節配信(必須):年4回=4回
車検案内:個別に2-3回=3回
来店時の対面:年1-2回=2回
────────────────
合計:年9回以上の接触
セブンヒッツ理論の「7回」を超える接触頻度。
最小限の負担で、効果的な関係構築が可能です。
※お客様からの個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
基本パターンの特徴:
整備工場にとって最も重要な季節の4大イベントに絞って配信します。これらは「ネタ」ではなく、お客様にとって必要な情報なので、配信内容に迷うことがありません。
必ず押さえるべき4つの季節案内:
- 春(3月):タイヤ交換・春の点検
- 梅雨(6月):雨対策・エアコン
- 秋(9月):行楽シーズン及び冬支度の準備・秋の点検
- 冬(12月):冬タイヤ・バッテリー・年末挨拶
配信内容の作り方:
- 文字数:200字程度(しっかり情報提供)
- 作成時間:各15分
- 年間作業時間:60分(1時間)
この4回だけでも、従来の年1-2回の接触から大幅に改善されます。
所要時間:15分
年間所要時間:合計60分(1時間)
基本パターンの利点:
- 季節の必須情報に集中できる
- ネタ切れの心配がない
- 1回の配信でしっかり情報提供(200字程度)
- 年4回なので負担が少なく続けやすい
- ブロック率も低く抑えられる(目標5%以下)
フル活用パターン:季節4回+追加8回で年17回以上の接触を実現
こんな工場におすすめ:
- 基本パターンに慣れてきた
- スタッフが2名以上いる
- より深い関係を築きたい
- 月15分の時間を確保できる
年間の接触回数:
季節配信(必須):年4回=4回
追加配信(任意):年8回=8回
車検案内:個別に2-3回=3回
来店時の対面:年1-2回=2回
────────────────
合計:年17回以上の接触
セブンヒッツ理論の「7回」を大きく超える接触頻度。
お客様が車検を考える時、真っ先に思い出してもらえる関係を構築できます。
※お客様からの個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
フル活用パターンの考え方:
基本パターンの季節の4回は必ず配信し、その間に追加で8回配信します。
- 季節配信(4回):詳しい情報提供(200字程度)
- 追加配信(8回):簡単な内容(100-150字程度)
季節の重要な案内で土台を作り、追加配信で関係を強化するイメージです。
年間スケジュール(季節4回+追加8回)
【必須】季節の4回は基本パターンと同じ内容で配信します。
年間所要時間:合計180分(3時間)
- 季節配信4回:15分×4=60分
- 追加配信8回:15分×8=120分
フル活用パターンの利点:
- 基本パターンの延長なので始めやすい
- 季節案内で土台を作り、追加配信で関係強化
- 年17回以上の接触で強固な関係構築
- 追加配信は簡単な内容でOK(100-150字)
【重要】段階的な移行のすすめ
おすすめの進め方:
【ステップ1】まずは基本パターンで6ヶ月
↓
季節の4回配信に慣れる
「これなら続けられそう」と実感
↓
【ステップ2】追加配信を試してみる
↓
余裕のある月に1-2回追加してみる
お客様の反応を確認
↓
【ステップ3】フル活用パターンへ
↓
無理なく月1回ペースを確立
大切なポイント:
最初から完璧を目指さない。まずは季節の4回を確実に続けることが最優先です。
基本パターンだけでも、年9回以上の接触でセブンヒッツ理論の「7回」を超えています。これだけで十分な効果があります。
慣れてきて「もう少しできそう」と感じたら、追加配信を試してみる。このくらいの気持ちで十分です。
基本パターンとフル活用パターンの比較表
項目 基本パターン フル活用パターン
─────────────────────────────
季節配信(必須) 年4回 年4回
追加配信(任意) なし 年8回
年間配信回数 4回 12回
車検案内 3回 3回
年間接触回数 約9回 約17回
月の作業時間 ー 15分
年間作業時間 60分(1時間) 180分(3時間)
季節配信の文字数 200字程度 200字程度
追加配信の文字数 ー 100-150字程度
ブロック率目標 5%以下 10%以下
おすすめ対象 1人親方 スタッフ2名以上
まず始めたい しっかり運用したい
─────────────────────────────
※個別相談があればさらに接触回数は増えます
どちらを選んでも:
- セブンヒッツ理論の「7回」を超える
- 「思い出してもらえる工場」になれる
- お客様との信頼関係が深まる
おすすめの進め方:
- 最初は基本パターンで始める
- 6ヶ月続けて慣れてきたら、フル活用パターンを検討
- 忙しい時期は基本パターンに戻してもOK
- 柔軟に対応することが継続の秘訣
絶対に送るべき車検・点検案内
どちらのパターンを選んでも、個別の車検案内と12ヶ月点検案内は必ず送りましょう。
これは定期配信とは別に、該当するお客様にのみ個別に送信します。
法定12ヶ月点検案内(2段階配信)
【1ヶ月前】事前案内
【当月】最終確認
車検案内の3段階配信
【4~6ヶ月前】軽い予告
【2ヶ月前】具体的な案内
【1ヶ月前】最終確認
車検・点検案内のポイント:
- 該当者のみに個別送信
- 12ヶ月点検は2段階、車検は3段階で自然な想起を促す
- 初回案内で買い替え意向を「さらっと」確認
- 押し売り感を出さず、お客様の都合を優先
- 車検案内だけで年3回、点検案内で年2回の接触が追加される
個別対応のコツと効率化
LINEを続けていくうちに、お客様から突然のお車のトラブルの連絡が入る場合が増えてきます。
LINEは電話に比べて写真で視覚的にお客様から現状を伝えてもらえるため、サポートにも非常に役立つツールとなります。
一方で、電話よりも対応が一歩遅れることがあるため、その点には注意が必要です。
そのため、お客様にも緊急性が高い場合は電話、それ以外の相談はLINEといった形で、初動の連絡先を使い分けてもらった方が後々のトラブルが少なくなる傾向にあります。
その中で、LINE公式アカウントの使い方の1つとしてチェックする時間帯を決めてしまう、という対応をおすすめします。
チェック時間を固定する
LINEのメッセージチェックは、1日3回の決まった時間に行うのがおすすめです。
おすすめのチェックスケジュール:
- 朝9:00:出勤時の最初のチェック
- 昼12:30:昼休憩時のチェック
- 夕方17:00:退勤前の最終チェック
所要時間: 各5分(1日計15分)
メリット:
- お客様を長時間待たせない
- 「いつチェックすればいいか」の迷いがなくなる
- 習慣化しやすい
- メリハリがつく
常にスマホを気にする必要はありません。決まった時間にチェックすれば十分です。
配信時の3つの注意点
注意点1:配信頻度を守る
選んだパターンの頻度を守りましょう。
- 基本パターンなら季節の4回
- フル活用パターンなら月1回程度
- それ以上は増やさない
理由: 頻度を守ることで、お客様も「このペースなら大丈夫」と安心します。
注意点2:夜間配信は避ける
推奨時間帯:
- 平日の午前中(9-11時)がベスト
- 夜21時以降は絶対NG
- 日曜・祝日も避ける
理由: くつろいでいる時間に仕事の連絡は不快に感じられます。朝の通勤後、仕事が落ち着いた頃が最も開封率が高い時間帯です。
注意点3:営業色を出さない
NG例:
車検キャンペーン実施中!
今なら○○円引き!
今月限定です!急いでください!
OK例:
○○様、そろそろ車検の時期ですね。
ご予約の準備はいかがですか?
ご都合の良い日があれば
お気軽にお知らせください。
違い: 押し売り感を出さず、お客様の都合を優先する言い方にします。
ブロックについて
数名のブロックは気にしなくてOKです。
経験上、100人中5-10人は、どんな内容でもブロックします。大切なのは、残りの90名との関係です。
ブロック率が20%を超えたら要注意。
それ以下なら、気にせず継続しましょう。完璧を求めすぎて配信を止めてしまう方が、よほど機会損失になります。
成功の測り方
数字より大切なこと
LINE公式アカウントの成功は、数字だけでは測れません。
本当の成功指標:
- 「続けられている」こと
- お客様から相談が来ること
- 車検時期に思い出してもらえること
友だち数やメッセージ開封率も参考にはなりますが、最も大切なのは「お客様との関係が深まっているか」です。
簡単な振り返り方法
3ヶ月に1回、以下を確認:
□ 定期配信を続けられているか
□ 友だち数は増えているか
□ LINE経由の予約はあるか
□ お客様からの相談は来ているか
□ 自分たちにとって負担になっていないか
3つ以上にチェックが入れば、成功です。
「続けられている」こと自体が成功
完璧な配信を1回するより、シンプルな配信を12回続ける方が、はるかに価値があります。
セブンヒッツ理論が教えてくれるのは、「継続こそが力」ということです。
6ヶ月続けられたら、それだけで大成功。自信を持ってください。
まとめ:接触回数を増やすことが選ばれる工場への道
セブンヒッツ理論が教えてくれること
「完璧な1回」より「継続的な7回以上」
LINE公式アカウントなら:
- 基本パターン(季節4回)で年9回以上の接触
- フル活用パターン(季節4回+追加8回)で年17回以上の接触
- どちらでも「選ばれる工場」になれる
※個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
まずは季節の4回から始めよう
整備工場にとって最も重要なのは、季節の4大イベントです。
- 春(3月):タイヤ交換・春の点検
- 梅雨(6月):雨対策・エアコン
- 秋(9月):冬支度の準備・秋の点検
- 冬(12月):冬タイヤ・バッテリー・年末挨拶
これらは「ネタ」ではなく、お客様にとって必要な情報です。配信内容に迷うことはありません。
この4回だけでも、車検間の2年の間に8回の接触。セブンヒッツ理論の「7回」を確実に超えます。
※個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
慣れてきたら追加配信を検討
基本パターンで6ヶ月続けて、「これなら続けられそう」と感じたら、追加配信を試してみましょう。
季節の4回に加えて、合間に8回配信すれば、年17回以上の接触になります。
ただし、無理は禁物。基本パターンだけでも十分な効果があります。
※個別相談があれば、さらに接触回数は増えます
大切なのは
- ❌ 毎回完璧な情報を送ること
- ⭕ 定期的に思い出してもらうこと
シンプルな挨拶でも、季節の豆知識でも、100文字程度の短い内容でも、「接触すること」に価値があります。
今日から始めれば
6ヶ月後には確実に「お客様の中での存在感」が変わっているはずです。
「車検、どうしようかな」
↓
「そういえば、○○自動車からLINE来てたな」
↓
「ちゃんと連絡くれる工場だし、信頼できそう」
↓
「今回もここにお願いしよう」
この自然な想起こそが、次の車検、次の点検、次の整備で選ばれる工場への第一歩です。
完璧を目指さず、継続を大切に
あなたの工場も、今日から「思い出してもらえる工場」を目指していきましょう。
まずは、3月の春の点検案内の配信予定を手帳に書き込んでみてください。
それだけで、選ばれる工場への第一歩を踏み出したことになります。
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メッセージを自社で作るのは大変だな、メッセージのネタがないな、といった場合に是非ご活用ください。
テンプレート集の内容:
- 季節の4回配信テンプレート
- 追加8回の配信テンプレート
- 12ヶ月点検案内2段階テンプレート
- 車検案内3段階テンプレート
- 個別相談への返信テンプレート
すべてコピペで今日から使えます!
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次回予告
次回(第5回・最終回)では、**「予約システム連携で実現する完全自動化 ~24時間営業を実現する小さな整備工場の未来~」**として、以下の内容をお伝えします。
- LINE公式アカウントと予約システムの連携方法
- 実際の設定手順(画面付き)
- 自動化で生まれる時間の使い方
- 導入事例と効果測定
半年間のLINE運用で築いた土台を、さらに強固なものにするための最終章です。
お楽しみに!
by ヒノデAIシステムテクノロジー らくらく入庫予約システム開発チーム